カタール航空、「今年の航空会社」に 苦境の中での受賞
パリ(CNNMoney) 航空格付け会社スカイトラックスが毎年発表している「今年の航空会社」にカタール航空が選ばれ、パリ航空ショーで20日に表彰式が行われた。
カタールに対しては、サウジアラビアなど中東の近隣国が国交断絶を通告し、カタール航空も苦境に立たされている。
アラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビア、バーレーンはカタール便に対して領空も閉鎖したことから、カタール航空は52路線の中止を余儀なくされ、残る便も飛行時間が数時間長くなっているという。
カタール航空は長距離路線や超長距離路線への積極進出並びに新型機の導入で、世界の航空業界での存在感を高めてきた。乗客には豪華ラウンジや最先端のビジネスクラス座席を提供している。
スカイトラックスは乗客へのアンケートをもとに、毎年「ワールド・エアライン賞」を発表して世界の航空会社を表彰しており、同賞は「航空業界のアカデミー賞」とも呼ばれる。2016年の「今年の航空会社」にはエミレーツ航空が選ばれていた。
2017年のワールド・ベスト賞は、ファーストクラス部門でエティハド航空、エコノミークラス部門でタイ航空、格安航空部門でエアアジアが受賞。日本航空は「ベスト・エコノミークラス座席賞」を受賞した。