開発中の「797」型機の予想図を初公表、ボーイング

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737型機と787型機の間の中間機種を目指す=Boeing

737型機と787型機の間の中間機種を目指す=Boeing

パリ(CNNMoney) 米ボーイングは22日までに、新たな旅客機として開発中の「797」型機の予想図を初めて公表した。パリで開催中の「パリ航空ショー」で披露したもので、6年前に市場に投入された787型機以来の新機種となる。

707型機から60年続く700番台シリーズの最新型機となる。非公式の呼称である797型機の詳細は明らかにされていないが、機内に2通路を設け、乗客収容能力は220~270人。航続距離は最長で5200カイリ(約9620キロ)で、10時間超の路線への導入が可能とみられる。

同社の航空機開発担当幹部によると、翼や機体の材料は大半が炭素繊維複合材。航空会社への最初の納入は2025年ごろの見通しで、需要は20年余で4000機以上と見込んでいる。ニューヨーク、ロサンゼルス間の路線などで空港混雑を緩和出来る機材とし、米国と欧州の小都市を結ぶ中距離路線にも対応出来るとしている。

ボーイング社は797型機を単一通路型の737型機と長距離用の787型機の間の中間機種として位置付けている。797の最終設計案を詰める作業にも着手した。

同型機の売り込みについても既に57の航空会社などと協議を開始したとしている。インドの格安航空「スパイス・ジェット」も空港混雑からの負担を減らせる他、南アジアからの新たな路線開拓も視野に入れて797への関心を示した。

一方、ボーイングの競合企業である欧州エアバスは、797に対抗出来る機種は既に保持していると主張した。

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