中ロ、旅客機開発へ合弁会社設立 欧米メーカーに対抗
シアトル(CNNMoney) 中国とロシアの航空機メーカーが旅客機の共同開発に向けて合弁会社を設立したことが24日までにわかった。欧州エアバスや米ボーイングなどの海外飛行機メーカーとの競争に乗り出す。
新合弁会社では通路が2本あるタイプの旅客機の開発を進める見通し。競合する機体は、ボーイングの787ドリームライナーやエアバスのA350XWBとなりそうだ。
今回のプロジェクトは両国首脳からの支持も受けている。中国の習近平(シーチンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領は2016年6月、共同で西欧の飛行機メーカーに対抗するための共同開発に乗り出すことで合意していた。
詳細は明らかになっていないものの、新型機の乗客数は280人程度の見通し。飛行距離は約1万2000キロ。開発には少なくとも10年はかかるとみられる。
中国では先ごろ、初の国産大型ジェット旅客機「C919」が初飛行に成功していた。ロシアも民間の飛行機産業について活性化を目指している。