「英は具体的な条件提示を」、離脱交渉でEU側が要求

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離脱をめぐる英国とEUの2回目の会合は目立った成果が得られず

離脱をめぐる英国とEUの2回目の会合は目立った成果が得られず

ロンドン(CNNMoney) 英国の欧州連合(EU)離脱を巡る交渉の第2回会合が20日終了した。EUは英国に対し、離脱に向けた主要議題における立場が明確でないと指摘したうえで、早急な対応を求めた。

EUのバルニエ首席交渉官は、英国がEUに支払うべき分担金の問題や、英領である北アイルランドとアイルランド共和国の間の国境問題について、英国はどのような解決を望むのかもっと詳細に示す必要があると述べた。国境の自由な往来は、北アイルランド紛争に終止符を打った1998年の和平合意で定められている。

またバルニエ首席交渉官は、英国に暮らすEU市民やEUに住む英国人の権利をいかに守るかを巡り、双方に「根本的な意見の相違」があると指摘した。

英国にとって最大の関心事である通商関係について協議を始める前に、これら3つの問題を解決しなければならないというのがEUの立場だ。

一方、英国のデービスEU離脱担当相は進展があったと前向きに評価した。

だが6月の総選挙で与党・保守党が敗北したことで、メイ首相の立場は弱まっている。

同首相は単一市場や関税同盟から完全に離脱し、EUからの人の流入を制限する強硬路線を公約していた。もし新たな貿易協定が結べないならば、多額の分担金を支払わないまま離脱を強行すると述べたこともある。

離脱の期日は2019年3月に予定されているが、英経済界からは時間をかけた段階的な離脱を求める声が強まっている。

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