独エアベルリン、破産申請 筆頭株主が金融支援打ち切り
ロンドン(CNNMoney) ドイツの航空2位のエアベルリンは15日、破産手続きを申請した。主要株主であるアラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空が金融支援を打ち切ったことが影響した。
しばらくはドイツ政府からの金融支援を受けて運航を継続する。全7200人の雇用は維持される見通し。経営陣はリストラや身売りなどの検討を進める。
エアベルリンは、ひと月あたり200万人を超える利用客があるものの、ここ数年は収益をあげるのに苦労していた。格安航空(LCC)大手のライアンエアーやイージージェットなどとの競争が激化していた。
同業の独ルフトハンザによれば、事業の一部の引継ぎについて、エアベルリンと協議を行っている。
エアベルリンの失敗は、エティハド航空にとっても大きな痛手だ。情報筋によれば、エティハド航空は2011年以降、エアベルリンに対して18億ユーロの投資を行ってきていた。