インド、中国抜き最大のエネルギー需要国へ OPEC予測
ニューデリー(CNNMoney) 石油輸出国機構(OPEC)は9日までに、インドの経済成長に必要なエネルギー需要量は現在から2040年までの間に世界最大になるとの見通しを示した。
2040年の世界規模の原油需給予測の中で明らかにした。エネルギー需要をけん引する国別調査でインドが中国を抜いたのは初めて。「中国が下落基調に変更されたのに対しインドはより活発になるとの見通しが出ている」ことを主因としている。
中国については政府が世界の中でも深刻な大気汚染問題を受け、複数の炭鉱閉鎖など再生エネルギーの導入に大きく踏み込んでいることが要因と指摘した。
インドも大胆な再生エネルギーの利用の目標を据えているが、いまだ石炭ような環境汚染につながるエネルギー源に大きく頼っているとした。
両国は今後20年内にガソリンやディーゼル利用の車への依存を大幅に削減する政策目標を掲げている。ただ、OPECの報告書は、これらの目標を推進したとしてもエネルギー需要には部分的な効果しか持たないだろうとも予測した。