米、20年代半ばに世界最大のガス輸出国へ IEA予測
ロンドン(CNNMoney) 国際エネルギー機関(IEA)は14日、米国でのガスや石油の生産量が増加し、2020年代半ばまでに、米国が世界最大の液化天然ガス(LNG)輸出国となるとの予測を発表した。背景には、シェールガスやシェールオイルの生産量の大幅な増加があるという。
IEAはまた、米国が2020年代後半までに、石油の輸出量が輸入量を上回るとの見通しも示した。米国は原油の輸出禁止について2015年に解除している。
IEAの予測によれば、米国は2025年までに、石油とガスを1日当たり3000万バレル生産することが可能になるという。
米国は石油とガスの生産量について2011年にロシアを抜き世界一となった。現在の生産量は1日当たり2400万バレル。
IEAによれば、米国のシェールオイルの生産者は2010年から2025年の間に1日当たりの生産量が800万バレル増える見通し。この増産は、石油市場において単一の国が石油生産量の伸びを示した最高の持続期間に相当する可能性がある。これに匹敵するのはサウジアラビアが1966年から1981年にかけて示した大幅な生産量の増加だという。