原油価格、2年半ぶりに1バレルあたり60ドルを突破
ニューヨーク(CNNMoney) 26日の米原油先物市場は、リビアで起きたパイプラインの爆発を受けて高騰し、指標となる米国産標準油種(WTI)が2年半ぶりに1バレル=60ドルを突破した。
リビアの国営石油会社(NOC)によると、パイプラインの爆発により産油量が最大で日量10万バレル減少した。爆発の原因は不明だという。
WTIは2.5%値上がりし、2015年6月以来の高値を記録した。
先月にはカナダと米国を結ぶパイプラインが原油漏れで停止し、WTIが一時的に急伸する場面もあった。
ただ、原油価格は1バレル=100ドル前後だった3年前に比べれば、低い水準にとどまっている。2014年以降、供給過剰で急速に下がり始め、16年には1バレル=26ドルまで下落したが、石油輸出国機構(OPEC)が減産で合意してからゆっくりと回復し始めた。OPECは今年11月、減産を18年末まで延長することを決めた。