チキン不足で休業のKFC、「容器空っぽ」の自虐広告で謝罪
ロンドン(CNNMoney) ファストフード大手のKFCが英全土で鶏肉を切らして数百店が臨時休業を余儀なくされた問題で、新聞に掲載したユーモラスな謝罪広告が話題を呼んでいる。
英紙の23日の紙面に掲載された全面広告は、派手な赤をバックに空っぽの容器の写真を載せ、KFCではなく「FCK」の文字をあしらった。
「チキンの店にチキンなし。これは理想的ではありません。お客様に心より謝罪します。中でも、はるばるご来店いただいたのに休業だったお客様にお詫びします」。広告にはそんな文言が添えられている。
英国のKFCは配送トラブルのため、19日には全体のおよそ900店のうち最大800店が休業したが、23日までにはほとんどの店舗が営業を再開した。
「本当にひどい週でしたが、状況は改善しつつあり、私たちの店舗に届く新鮮な鶏肉は、日々増え続けています」。広告ではそう説明している。
ユーモアたっぷりの謝罪広告は好感を持って受け止められた。広告宣伝に詳しいオックスフォード大学のルパート・ヤンガー氏は、今回の対応を「非常にうまくやった」と評価し、KFCは「オープン性と透明性を保ち、驚くほど正直だった」と指摘。「この広告を見て、KFCへ行きたいと思う客は、減るどころか増えるだろう」と予想している。