メキシコとEU、新たなFTAで合意 「米国離れ」図る
ニューヨーク(CNNMoney) メキシコと欧州連合(EU)は23日までに、ほぼ全ての品目について関税を撤廃する新たな自由貿易協定(FTA)を結ぶことで合意に達した。
EUの執行機関、欧州委員会が発表したところによると、協定の内容は税関手続きの簡素化など広範囲に及ぶ。
双方が外国の公共事業に入札する道を開き、労働、安全、環境分野の基準も定めているという。
米国のトランプ政権は、メキシコへの新たな輸入関税や北米自由貿易協定(NAFTA)からの離脱をほのめかしている。その一方でメキシコとEUは昨年、2000年に結んだFTAの再交渉を加速すると表明していた。
当局者らは合意成立に際して、「開かれた」「ルールに基づく」貿易の重要性を強調。ユンケル欧州委員長は「双方が力を合わせ、相互に利益をもたらす結果に到達した」と強調した。
協定はさらに詳細を詰めたうえで正式に発表される見通し。メキシコにとっては、対米貿易への依存から脱却する足掛かりとなる。