アリババとテンセント、中国2社がブランド番付トップ10入り
ロンドン(CNNMoney) 中国のアリババ集団とテンセントが、世界企業のブランド価値を比較した年次ランキング「BransZ」で、米グーグルやアップルなどの大手と並んで世界トップ10にランク入りした。中国企業2社のトップ10入りは初めて。
ジャック・マー氏率いる電子商取引大手のアリババは、モバイル決済やクラウドコンピューティングなどに進出してブランド価値が1130億ドル(約12兆円)へとほぼ倍増、世界ランキング9位に入った。
テンセントは2017年のランキングでトップ10入りを果たし、今年はフェイスブックを抜いて5位に浮上した。ブランド価値は前年比65%増の1790億ドル(約20兆円)。
BransZのドリーン・ワン氏は今回のランキングについて、テンセントとアリババが中国企業特有の障壁を乗り越えて世界大手となったことを物語ると指摘する。
アリババはブラジルやチリなどの中南米で進出を拡大し、オンライン取引市場の「アリエクスプレス」は電子商取引を主導する存在になりつつある。同社はイスラエルやスペイン、韓国などでも好調だ。
一方、テンセントはタイやシンガポールなどの南アジア諸国で認知度が高まっている。