NZ企業、週休3日制を試験運用 「大成功」で本格導入を検討

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NZの企業が週休3日制を試験運用。本格的な導入も検討/Shutterstock

NZの企業が週休3日制を試験運用。本格的な導入も検討/Shutterstock

香港(CNNMoney) ニュージーランドの企業がこのほど、週休3日制を試験運用したところ、生産性やワーク・ライフ・バランスの向上や、ストレスの低減がみられるなど大きな成果が見られた。今回試験運用を行った企業は、週休3日制の本格的な導入を検討している。

週休3日制の試験運用を行ったのは、遺書作成や遺産管理のサービスを提供している「パーペチュアル・ガーディアン」。従業員240人超を対象に、賃金は週休2日制のまま、3月初めから4月末までの期間に週休3日制の運用を行った。運用については社外の研究者が主導した。

昨年後半に行われた調査では、ワーク・ライフ・バランスの管理が出来ていると感じている回答者の割合は54%だった。今回の試験運用後は、この割合が78%に上昇した。

ストレスレベルについても約7%減少した。チームの取り組みを計測する指標は平均して20%上昇した。

試験運用を主導した研究者の1人、オークランド工科大学のジャロッド・ハー氏は、試験運用が成功した主要な要素はスタッフのインプットにあったと指摘。「従業員は物事を設計し直す自由を与えられた」と述べた。ハー氏は、今回のモデルは他の職場にも導入できる可能性があり、働き方に革命をもたらすかもしれないと期待を寄せる。

パーペチュアル・ガーディアンのアンドルー・バーンズ最高経営責任者(CEO)によれば、従業員は生産性が向上したほか、SNSや仕事以外の活動に使う時間も減った。バーンズCEOは取締役会に対し、週休3日制を恒久的に導入するよう推奨したという。

今回の実験結果はニュージーランドにとって大きな意味を持ちそうだ。経済協力開発機構(OECD)によれば、ニュージーランドは他国と比較して労働生産性が低い。

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