日産のケリー前代表取締役が保釈、保釈金7000万円納付
東京(CNN Business) 東京地裁は25日、日産自動車の前代表取締役グレッグ・ケリー被告=金融商品取引法違反の罪で起訴=について、保釈を認める決定を出した。ケリー被告は、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者が有価証券報告書に役員報酬を過少記載したとされる事件を手伝ったとされる。
ケリー前代表取締役は7000万円の保釈保証金を納付し、保釈された。検察側は準抗告したが、地裁は退けた。
ゴーン前会長とケリー前代表取締役は2週間前、5年分の報酬について虚偽の記載を行ったとして起訴された。
ケリー前代表取締役は容疑を否認している。ケリー前代表取締役は声明で、虚偽記載に関与していないと指摘。無罪の判決を受け、傷つけられた名誉を回復し、一刻も早く家族のもとに帰りたいと述べた。
日産は11月、取締役会でゴーン前会長とケリー前代表取締役の解任を決定していた。
ゴーン前会長については、東京地裁は、投資で生じた18億5000万円の損失を日産に付け替えたなどとして逮捕された特別背任事件で、来年1月1日までの勾留を認めた。検察側は、さらに10日間の勾留延長を請求することもできる。