米ウォルマート、新型コロナ検査キットをドローンで配達
ニューヨーク(CNN Business) 米小売り大手のウォルマートが、ドローンを使って新型コロナウイルスの検査キットを届けるサービス実験を開始した。
ドローンを使った配達実験は、北ラスベガス店が22日から開始した。同店から半径1マイル(約1.6キロ)以内の住宅を対象に、ドローンを使って新型コロナウイルスの検査キットを投下する。
客にはショートメールで配達通知が届き、庭や進入路などに検査キットが投下される。配達時間は5分足らずで、配送料は無料。
採取した試料をフェデックス経由で検査機関のクエストラボに送ると、結果が通知される仕組み。通常は2日で結果が出る。
ウォルマートはブログの中で、「自己検査キットのドローン配達によって、大規模な非接触検査ができるようになることを期待する」と述べている。
庭や進入路などに検査キットが投下される/Walmart
ドローンを使った検査キットの配達実験はニューヨーク州バッファロー郊外のチークトワーガでも10月初旬から開始する予定だが、それ以外の場所については発表していない。
ドローン配達は午前8時半~午後3時半の時間帯で「在庫が続く限り」利用でき、配達先は1戸建て住宅のみ。「予想外の物理的障害、電線、樹木、車、天候」によって、配達が妨げられることもあるとしている。
言い換えれば、雨が降っている日はドローン配達が利用できない可能性がある。
クエストとウォルマートは先週、ウォルマートのドライブスルー薬局500店以上で、新型コロナウイルスの検査ができるようになったと発表していた。