習主席の新型コロナ対応を批判した大物企業家、禁錮18年の実刑判決

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著名な企業家の任志強氏が汚職にかかわった罪で禁錮18年の刑を言い渡された/China Photos/Getty Images AsiaPac/Getty Images

著名な企業家の任志強氏が汚職にかかわった罪で禁錮18年の刑を言い渡された/China Photos/Getty Images AsiaPac/Getty Images

北京(CNN Business)  中国の習近平(シーチンピン)国家主席による新型コロナウイルス流行への対応を批判していた企業家の任志強氏(69)が、汚職にかかわった罪に問われて18年の禁錮を言い渡された。裁判所が22日に発表した。

不動産業界の大物企業家だった任氏は中国高官とも深い関係にあったが、3月に習主席の新型コロナ対応を批判するエッセーを執筆したと伝えられた後、公の場から姿を消し、後に収賄罪などで起訴された。

北京の裁判所は22日、公金横領や収賄、および職権乱用によって任氏がかつてトップを務めていた国有不動産会社に損害を発生させた罪で有罪を言い渡し、18年の禁錮と420万人民元(約6500万円)の罰金を命じた。

裁判所によると、任氏は自主的に全ての罪を自供したとされ、裁判所の判決を受け入れる意向とされる。同氏が不正に得た利益は全て回収したとしている。

中国の裁判制度の有罪率は約99%。贈収賄罪は、指導部に逆らった中国共産党の内部関係者の訴追によく利用される。

任氏に重い刑罰が言い渡されたことは、習主席に対する公の批判や離反が容認されないことをエリート層に見せつけるための警告と受け止められている。

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