米フォード、工場の操業停止 世界的な半導体不足が影響

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米自動車大手フォード・モーターが米ケンタッキー州ルイビルの工場の操業を停止した/Luke Sharrett/Bloomberg/Getty Images

米自動車大手フォード・モーターが米ケンタッキー州ルイビルの工場の操業を停止した/Luke Sharrett/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米自動車大手フォード・モーターが今週、米ケンタッキー州ルイビルにある工場の操業を半導体不足の影響で停止した。これは操業停止の最新の事例で、半導体不足の影響は今後数カ月間にわたって他の自動車工場にも広がるとみられている。

ルイビル工場の従業員約3800人は1週間の操業停止の間、通常の賃金の約75%を受け取る。

フォードは声明で、同社を含めた世界の自動車産業で、世界的な半導体不足が課題となっており、生産に影響が出ていると指摘。自動車製造の重要性を考えると雇用や経済活動に大きな波及効果を及ぼす可能性があると述べた。

自動車メーカーは昨年初め、新型コロナウイルスの世界的な流行で自動車販売にブレーキがかかり、工場の一時閉鎖で生産が止まったことから半導体の注文を削減していた。

自動車販売が予想よりも早く復活した際、自動車産業は半導体不足に直面した。シンクタンクのセンター・フォー・オートモーティブ・リサーチ(CAR)によれば、半導体不足を悪化させたのは、在宅の時間が増えたことによるラップトップパソコンの需要の高まりで、家電業界やコンピューター業界が余った半導体供給を入手した。

CARによれば、半導体不足は一時的なものではあるが、短期間には解消しない見通しで、3月ごろまで続く可能性がある。希望的観測としては、供給が通常の水準に戻るのは今年4~6月期だという。

一般的な自動車に使われる半導体の数は50個から150個。すべての半導体が組み立ての作業時に必要となるという。

半導体不足は米国だけではなく欧州やアジアの工場にも影響を及ぼしている。

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