イラン最高指導者、欧米製のワクチン輸入禁止を要求 「信頼できない」
(CNN) イランの最高指導者ハメネイ師は10日までに、欧米諸国が開発した新型コロナウイルスのワクチンは信頼出来ないとし、関係部局に対し輸入禁止の措置を講じるよう求めた。
国営メディアの全国向けテレビ放送で述べた。「米国や英国に加え、フランスからもワクチンを輸入してはいけない」と主張した。
イランのロハニ大統領は先月、同国の研究者による独自のワクチン開発を進める計画を発表。国営イラン通信(IRNA)によると、同時に海外からのワクチン調達を図る考えも示していた。
イランのザリフ外相は以前、世界保健機関(WHO)が途上国向けに新型コロナのワクチンを供給する国際協力事業への負担金支払いを米国が妨害したと非難。米国による経済制裁の影響で中央銀行などによるこのWHO事業への数十億米ドル単位の支払いが滞っていると主張していた。