ネスレのキットカットもビーガンに 乳製品使わず
ニューヨーク(CNN Business) スイスの食品大手ネスレが、ビーガン(完全菜食主義)向けに乳製品を使わないチョコレート菓子の新製品「キットカットV」を発表した。「サクサクのウェハースと滑らかなチョコレートの完璧なバランス」は保つとしている。
ブルームバーグ通信の報道によると、キットカットVは新しい持続可能なココアに加え、乳製品の代わりにコメを原料とする材料を使っている。年内に数カ国で限定販売を開始し、その後世界で発売する予定。
同社は声明の中で、「材料に関するノウハウと、試して学ぶアプローチを組み合わせ、オリジナルのキットカットに代わるおいしいビーガン製品を開発した」と説明する。
植物由来食品は、食肉や乳製品を越えて拡大しつつある。2019年には英マースが、健康や環境上の理由から肉や乳製品の摂取を減らしたい消費者のために、ビーガンシリーズのチョコレート菓子を発売した。リンツやキャドバリーなどのメーカーもビーガン菓子をデビューさせている。
このトレンドは今後も続くとネスレは予想。「人々の食べ方を変えさせる食品革命が進行中だ。我々はその最前線に立ち、植物由来食品と飲料の発見を主導する」としている。