パブの営業再開も廃業2000店、コロナ対策で打撃 英
パブにはまだ、屋外のテーブル席でのみ接客が認められるなどの規制がかかっている。季節外れの低温に見舞われているとはいえ、おそらく英国人は屋外だろうと喜んでパイントグラスを傾けるだろう。
しかし、業界団体の英ビール・パブ協会は、12日に店を開けるとみられるパブについて、全体の4割にとどまると推計する。十分な屋外スペースを確保していない店舗が多いのが理由だ。政府の計画では、屋内での接客が可能になるのは早くても来月17日からとなっている。
業界団体UKホスピタリティーのケイト・ニコルズ最高経営責任者(CEO)はCNN Businessの取材に答え、営業が再開できても社会的な距離を保つ規制が残っていることで各店舗は通常の6割の売り上げしか得られない見通しだと説明。封鎖措置が完全に解除される6月21日までそうした状況が続くだろうと述べた。
「悲しいことだが、これから多くの事業が消えていくだろう。回復までの道のりは遠い。営業を再開する店舗は重い負債を背負うことになる。利益や収入が感染拡大以前の水準に戻るまで、1年半はかかるだろう」(ニコルズ氏)