米消費者の「トイレットペーパー買いだめ」は沈静化 市場調査結果
ニューヨーク(CNN) 米国内の消費者が新型コロナウイルスの感染拡大を受けてトイレットペーパーなどを買いに走った騒動は、すでに沈静化していることが確認された。
小売業界の売り上げデータを追跡する調査会社ニールセンIQによると、今月3日まで12週間のトイレットペーパーの売上高は、1年前の同時期に比べ32.7%減少した。
ペーパータオルは前年同期比18.3%減、多目的ウエットティッシュは同15.7%減だった。
調査結果によれば、家庭用品や洗浄剤の売り上げは全体として、引き続きパンデミック前のレベルを上回っている。ただ感染拡大初期のパニックは収まり、消費者がより安定したペースで買い物をしていることが分かった。
メーカー側も、需要に応じて在庫を補充する余裕を取り戻している。この状況は、今月中に予定される大手各社の決算発表にも反映される見通しだ。
トイレットペーパーをめぐっては昨年、米国内で感染が拡大し始めた時期に、消費者の不安を象徴するような買いだめ騒動が起きた。メーカーの間では工場の生産ペースを上げられず、急激な需要増に対応できないケースもみられた。