空飛ぶクルマ、35分の都市間飛行に成功 「SFが現実に」
ロンドン(CNN Business) 空飛ぶクルマを開発しているクラインビジョンは6月30日、スロバキアで行った試作機の試験飛行で、同国の2都市間を結ぶ35分間の飛行に成功したと発表した。
発表によると、クラインビジョンの「エアカー・プロトタイプ1」は28日、同国のニトラから首都ブラチスラバまで飛行した。同機は160馬力のBMWエンジン1基と固定プロペラを搭載。3分足らずで航空機から道路を走る車へと変形できる。
これまでに40時間以上の試験飛行を終え、高度は約2500メートル、最高巡航速度は時速190キロに到達したという。
28日の試験飛行では、ブラチスラバに着陸したエアカーが自動車に姿を変え、クラインビジョンのステファン・クライン最高経営責任者(CEO)と共同創業者アントン・ジャザック氏の運転で、市中心部まで走行した。
ジャザック氏は「エアカーはもはや概念実証ではない」「SFが現実になった」とコメントしている。
同社は現在、300馬力のエンジンを搭載した「エアカー・プロトタイプ2」の開発を進めている。巡航速度は時速300キロ、航続距離は1000キロに達する見通し。
クラインビジョンは3人乗りと4人乗りのエアカーのほか、双発機や水陸両用モデルの開発も予定している。