中国GDP、4~6月期は7.9%増 回復ペースが鈍化

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中国東部江蘇省の工場で溶接作業を行う従業員/Xu Congjun/FeatureChina/Getty Images

中国東部江蘇省の工場で溶接作業を行う従業員/Xu Congjun/FeatureChina/Getty Images

香港(CNN Business) 中国国家統計局は15日、今年4~6月期の国内総生産(GDP)が前年同期比で7.9%の伸びを記録したと明らかにした。

成長ペースは過去最高となる18.3%の伸び率を記録した1~3月期から大幅な減速となった。この時は新型コロナウイルス感染拡大による前年の落ち込みの反動で上振れする「低ベース効果」が働いたとみられるが、4~6月期の成長率は市場予想をやや下回る結果となった。

この数カ月間、中国経済にはいくつかの黄信号がともり続けている。商品相場の記録的な上昇を受け、生産者物価はおよそ10年ぶりとなる水準まで跳ね上がった。また国内の貿易港での物流停滞によりサプライチェーン(供給網)が混乱をきたす一方、電力不足が工場での生産力低下を引き起こしてもいる。

サービス部門の成長ペースも最近になって鈍化した。南部で感染拡大が起きた結果抑制策が強化され、経済活動の縮小を招いたためだ。

ただ景気回復の勢いを失いつつある状況でもなお、経済規模で世界2位の中国の成長率は今年、依然として目標とするプラス6%を上回るとみられる。

15日発表のデータによると、6月の小売売上高は12%、工業生産高は8.3%、それぞれ上昇している。

今週は税関から、6月の輸出について、19年より30%以上増加したとのデータも発表された。

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