BoA、迫る「リセッションショック」に警鐘 「制御不能のインフレが引き金」
ニューヨーク(CNN Business) 米大手銀行バンク・オブ・アメリカ(BoA)は、現在の高インフレが2年前に始まったばかりの景気回復にとっての有力な脅威になると警鐘を鳴らしている。
同行の主席投資ストラテジストを務めるマイケル・ハートネット氏は8日、顧客向けの書面の中で、「インフレショック」が悪化し、「レートショック」は始まったばかり、「リセッション(景気後退)ショック」が迫っていると指摘した。
この警告が発せられたのは政府が12日に行った新たな経済報告よりも前だった。同報告によると3月の消費者物価は8.5%の急増。1981年12月以来最大の上げ幅となった。新車から男性向けアパレル、ベビーフード、サラダドレッシングまでありとあらゆる製品が前年比で過去最高の値上がりを記録した。
インフレは「コントロール不能」で、「リセッションを引き起こす」とハートネット氏は記している。
直近のリセッションは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が引き金だったが、経済の拡大はたいてい米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ率の高騰に歯止めをかけるのを契機に終わりを迎える。