ロシア経済は「明らかに後退」、20%のインフレに直面か 米財務長官

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上院銀行住宅都市委員会で証言するイエレン米財務長官=10日/Tom Williams/Pool/AFP/Getty Images

上院銀行住宅都市委員会で証言するイエレン米財務長官=10日/Tom Williams/Pool/AFP/Getty Images

(CNN) イエレン米財務長官は10日、ウクライナ侵攻を受け西側諸国が科した制裁がロシア経済に大打撃を与えたと語った。

イエレン氏は金融安定監視委員会の年次報告書に関する公聴会で、「ロシア経済は明らかに後退している」と述べ、ロシア経済は10〜15%縮小するとの見通しを示した。

また、ロシアのインフレ率は今年おそらく20%程度になると指摘。これは、3月の米消費者物価上昇率8.5%の2倍以上だ。

「制裁を受けたロシア企業はグローバル市場で必要な商品やサービスを手に入れることがほとんど不可能になっている」とイエレン氏は述べ、ここには防衛兵器の補充に必要なコンピューターチップやその他の部品を入手できない主要防衛企業も含まれているとした。

これに先立ち、イエレン氏は「ロシアのウクライナへの不当な侵攻は経済の不確実性をさらに高めている」と指摘した。

ウクライナでの戦争は食料とエネルギーの供給を妨げ、ここ数十年で最も高いレベルのインフレを助長している。2月下旬にロシアがウクライナに侵攻して以来、レギュラーガソリンの平均価格は約25%上昇し、過去最高を記録した。

イエレン氏は、金融規制当局が引き続き動向を監視し「リスクや脅威が進む中で対応を調整する」と述べた。

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