米ユナイテッド航空、JFK発着便の運航を一時的に中止
ニューヨーク(CNN) 米ユナイテッド航空は、ニューヨーク市のジョン・F・ケネディ空港(JFK)を発着する便の運航を一時的に中止すると発表した。競争力を保つためには発着枠が少なすぎると説明している。
ユナイテッド航空は今回の決定について、「我々にとってのJFKの重要性は変わっていない」とした上で、引き続き発着枠の増大を追求すると強調した。
同航空はJFK空港での発着枠を増やすため、米連邦航空局(FAA)との交渉を続けていた。こうした交渉については「建設的」と形容し、ニューヨーク地域の運航状況改善に関するFAAの真剣な姿勢は明らかだとしながらも、そうした改善には時間がかかるとの見方を示した。
FAAは2日に発表した声明で、「ニューヨーク市の空港と航空容量の安全な拡大のために尽力している」と強調。「航空会社間の競争を促して乗客の選択肢を増やすため、公平かつ確立された手順に従って発着枠を割り当てる」とした。
ユナイテッド航空は先月、FAAが発着枠の増加を認めなければ、JFK空港からサービスを引き払うと通告していた。同航空は2021年3月、5年ぶりにJFKでの運航を再開し、発着枠を他の航空会社から獲得しようとしていた。
JFK空港に勤務する従業員100人は解雇せず、近郊に異動させる方針。同空港での便の運航は今月29日から中止する。