英BA機、ロンドンへ引き返す テルアビブに着陸直前で
(CNN) 英航空大手のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は11日、ロンドンからイスラエル中部のテルアビブへ向かっていた旅客機を着陸直前で逆戻りさせた。同都市への便は全て、安全上の懸念を理由にキャンセルされた。
航空機の追跡サイト、フライトレーダー24によると、テルアビブの空港に近づいていた当該の便は、出発地のロンドン・ヒースロー空港へ呼び戻されたという。
BAはCNNの取材に答え、同便が着陸直前で引き返したことを確認した。イスラエルで同国軍とイスラム組織ハマスが激しい戦闘を繰り広げる中、テルアビブはロケット弾による攻撃を受けている。
BAによれば、11日遅くの時点でテルアビブの発着便は運航を停止している。当該の便を予約した顧客には連絡を取り、急なキャンセルを謝罪。チケット代の払い戻しや他社便の再予約を含む選択肢を提供しているという。
その上で「引き続き現地の状況を注視する」としている。運航をいつ再開するかは明らかにしなかった。
攻撃の激化に伴い、テルアビブとつながる航路を持つ他の航空会社も、多くが運航を停止した。
英ヴァージン・アトランティックに加え、米国のデルタ、ユナイテッド、アメリカン航空の各社は全てこの数日の間に、テルアビブと結ぶ自社の便もしくは共同運航便をキャンセルした。
一方、多くの国々は特別機を手配して自国民をイスラエルから本国へ送り届けようとしている。