米NYダウ、過去最高値を更新 FRBは利下げに転換へ
ニューヨーク(CNN) 米連邦準備制度理事会(FRB)が今年最後の政策会合で金利据え置きを決めたことを受け、13日の米国市場は高騰した。ダウ工業株平均は1.4%高の3万7090ドル24セントで取引を終え、約2年前につけた従来の最高値3万6799ドル65セントを上回った。
S&P500指数は1.4%高、ハイテク株中心のナスダックも1.4%高となった。積極利上げを2年間続けてきたFRBが金利据え置きを発表し、来年は3回の利下げを想定していると明らかにしたことを好感した。
13日の高騰により、ダウの年初来の上げ幅は11.9%に到達。S&P500も過去最高値まであと2%ほどに迫り、年初来の上げ幅は22.6%に上った。ナスダックは今年ここまで40%あまり上昇している。
会計事務所RSMのチーフエコノミスト、ジョゼフ・ブルスエラス氏は13日のメモで、「12月の政策会合の主なポイントは、FRBがソフトランディング(軟着陸)と完全雇用を見込んでいること、現在の景気拡大を支えるためフェデラル・ファンド金利を少なくとも75ベーシスポイント引き下げる意向だということだ」と指摘した。
「我々の立場からすると、これは中央銀行が投資家や政策立案者、国民に贈ることができるほぼ最高のホリデー・プレゼントだ」とも記した。
市場が高騰する中、市場心理を示す七つの指標をもとにCNN Businessが算出する「フィア・アンド・グリード指数」は引き続き「強欲」圏内で推移している。指数が「恐怖」圏内にあった1カ月前からは状況が様変わりした。