GM、1300人を人員削減 EV生産の遅れが影響
ニューヨーク(CNN) 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が中西部ミシガン州の2工場の従業員約1300人のレイオフ(一時解雇)を行うことがわかった。州当局への通知で明らかとなった。
対象となるのはオリコン組み立て工場とランシング・グランド・リバー組み立て工場で、実施時期は来年を予定する。GMは今年10月、電気自動車(EV)のピックアップトラックの生産を2025年に遅らせると発表していた。
同社は最近起きた全米自動車労働組合(UAW)のストライキとは関係がないとも述べた。同ストライキの期間は米国の過去25年で最長となっていた。
同社によると、UAWとの合意条項に従い、ランシングのレイオフ対象者全員に仕事の機会が提供される。オリオン工場のUAW加入者や他の従業員も州内や内部の別の仕事に就く機会を与えられるという。
GMのレイオフはEV市場の不確実性が増す状況を反映している。EVの値引きが増え、ガソリン車よりも販売会社の在庫期間が長期化している現状は、近年有望市場と予想されてきたEVの需要減を示している。
他社も費用削減に動いている。フォードは10月、EV生産の従業員700人をレイオフすると発表していた。