米俳優組合、スト終結に向け制作側と暫定合意
ニューヨーク(CNN) ハリウッド俳優などが加盟する全米映画俳優組合は8日、大手映画・テレビ会社でつくる全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)との間で、スト終結に向けた暫定合意が成立したと発表した。
ストの影響で映画やテレビ番組の制作は4カ月にわたって中断されていた。
全米映画俳優組合の8日夜の発表によると、同日午後に委員会投票を行った結果、全会一致でAMPTPとの暫定合意を承認した。これで118日に及んだストは、同日で終結する。
合意した条件については組合員の承認を得る必要がある。内容は現時点で公表されていないものの、組合員約16万人が仕事に復帰する見通し。
全米映画俳優組合のストは7月14日から始まり、米脚本家組合と共に制作会社に対する同時ストを展開していた。両組合の同時ストは約60年ぶり。脚本家組合のストが9月に終結した後も、俳優組合はストを続けながら契約をめぐる交渉を行っていた。
ただし、組合員の承認を得る上では困難も予想される。組合員5000人以上が署名したオンライン嘆願では、組合に対して交渉で強硬姿勢を取るよう求め、ストを開始した時点で打ち出した条件が満たされなければ承認しないとしていた。