インドの若者、週70時間働くべき IT大手創業の富豪が発言
ニューデリー(CNN) インドのソフトウェア大手インフォシスの共同創業者、ナラヤナ・マーシー氏はこのほど、インドを世界的な経済大国に押し上げたいなら、若者たちは超長時間労働をする必要があるとの見方を示した。
マーシー氏は「固い決意を胸に、並外れた規律と勤勉さで」働く若者がインドには必要だと発言。若者は週70時間働くべきだと指摘した。
「これはまさにドイツ人や日本人が第2次世界大戦後にやったことだ」とも述べた。インフォシスのモハンダス・パイ元最高財務責任者(CFO)との会話の模様は26日、ユーチューブ上で公開された。
マーシー氏が1981年に共同創業したインフォシスはその後、世界最大級のアウトソーシング企業に成長した。米経済誌フォーブスの試算では、同氏の資産は40億ドル(約5980億円)を超える。
マーシー氏は英国のスナク首相の義父でもある。
「どういうわけかインドの若者は欧米の望ましくない習慣を受け入れてしまい、国に貢献しない傾向がある」とマーシー氏。「インドの労働生産性は世界最低水準にある」との見方を示し、新興市場、特に中国の成長を促進した政策から学ぶべきだと言い添えた。
国際通貨基金(IMF)によると、インドは世界有数のスピードで経済成長を遂げており、今年の成長率は6.3%に上ると見込まれている。
SNS上ではマーシー氏の発言に批判の声が上がった。近年の調査では、自分たちは世界最悪レベルの長時間労働と低賃金にあえいでいるとインド人が感じていることが明らかになっている。