初代版ミッキーマウスの著作権が失効、パブリックドメインに

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短編映画「蒸気船ウィリー」に登場する「ミッキーマウス」の初代版/LMPC/Getty Images

短編映画「蒸気船ウィリー」に登場する「ミッキーマウス」の初代版/LMPC/Getty Images

(CNN) 1928年に制作されたウォルト・ディズニーの短編映画「蒸気船ウィリー」に登場する初代版ミッキーマウスが2024年1月1日にパブリックドメイン(共有財産)となった。これにより初代ミッキーの二次創作が可能になる。

約100年にわたり、ディズニーブランドの代名詞だったミッキーは、今や米国ポップカルチャーの最も象徴的なキャラクターの一つに成長した。

1998年に改正された米国著作権法では、著作権の保護期間は95年間となっていたため、ディズニーが保有していた初代ミッキーの著作権は2023年末を持って失効したが、現代版ミッキーの著作権には影響はないとディズニーは主張している。

初代版ミッキーと現代版ミッキーにはいくつかの違いがある。初代版には現代版ミッキーが身に付けている手袋と特大の靴がなく、目も小さな黒い楕円(だえん)形で、瞳は描かれていない。

ハーバード・ロースクールのレベッカ・タシュネット教授は、初代版ミッキーがパブリックドメインになったことにより、今後は誰でも自由に描くことが可能だが、現代版ミッキーの商標はまだディズニーが保持しているため、同社は不正に使用した者に対しては訴訟を起こす可能性が高いと指摘した。

ディズニーも、(現代版)ミッキーや他の象徴的なキャラクターの不正使用により消費者が混乱することのないよう取り組んでいくとしている。

最近、パブリックドメインとなった子ども向けのキャラクターはミッキーだけではない。

22年には英児童文学作家A.A.ミルンの「くまのプーさん」シリーズのキャラクターの著作権が失効し、翌23年に同原作を題材にしたホラー映画「プー あくまのくまさん」が制作された。

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