英経済、景気後退入り 23年のGDP成長率は近年最悪級

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シャッターが閉まった大通りの店舗=1日、イングランド北東部ハートルプール/Ian Forsyth/Getty Images

シャッターが閉まった大通りの店舗=1日、イングランド北東部ハートルプール/Ian Forsyth/Getty Images

ロンドン(CNN) 英当局は15日、英国がリセッション(景気後退)入りしたことを示す公式統計を発表した。英国では数カ月後に総選挙の実施が予想されており、経済成長の創出を公約に掲げるスナク首相にとって打撃となる。

英統計局(ONS)によると、2023年10〜12月期の国内総生産(GDP)は前期比0.3%減。7~9月期は0.1%減だった。リセッションは通常、2四半期連続の経済縮小と定義される。

ONSの経済統計ディレクターを務めるリズ・マッキーオウン氏は声明で、「この四半期であらゆる主要セクターが落ち込み、とくに製造業や建設業、卸売業が足を引っ張った。ホテルや車両・機械レンタルの増加がこれを部分的に補った」と説明した。

ONSの推計では、23年の英国のGDP成長率はわずか0.1%にとどまった。新型コロナウイルス禍の影響を受けた20年を除くと、世界金融危機で経済がぐらついていた09年以来の悪い数字となる。22年の成長率は4.3%だった。

英イングランドでは15日、与党・保守党が二つの地方選を戦うことになっており、党首のスナク首相にとっては期待外れの知らせとなった。年内に総選挙の実施が予想される中、世論調査で既に大きくリードを広げている野党・労働党にとってはさらなる追い風となりそうだ。

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