スタバ、中東の店舗で数千人規模の人員整理 ガザ衝突で不買運動
ニューヨーク(CNN) 米スターバックスのフランチャイズ加盟店を中東などで展開する企業アルシャヤ・グループは6日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を受けて不買運動が拡散していることを踏まえ系列店で数千人規模の人員を削減すると発表した。
CNNに寄せた声明で、過去半年間における事業環境は試練続きだったと指摘。この事態を乗り切るため人員整理という悲しむべきかつ非常に困難な決断を下したとした。従業員を減らす対象の店舗は中東と北アフリカとなっている。
具体的な削減規模には触れなかった。ただ、ロイター通信は2000人相当と報じ、同社はこの数字に反論しなかった。
クウェートに拠点があるアルシャヤはスターバックスの中東におけるフランチャイズ権を25年以上保持し、地域内で約1300店を運営。従業員総数は約1万1000人となっている。
中東ではガザでの戦闘勃発後、イスラエルを支持したり、つながりを持っていたりと見なす西側諸国の企業の製品などをボイコットする動きが強まっていた。スターバックスが最近公表した収益報告は期待を下回る水準となっていた。中東での売り上げが一段と低迷したことが一因となっていた。
スターバックスだけでなくマクドナルドなどの米企業も、ガザでの衝突が業績に打撃を与えていることを明らかにしている。