マスク氏、インタビューでケタミン使用を詳述 投資家にとっては「続けた方がいい」
ニューヨーク(CNN) 米起業家イーロン・マスク氏は、深夜もしくは早朝に自身のソーシャルメディア、X(旧ツイッター)への投稿を行う際には「ほとんどいつも」しらふだと語った。ジャーナリストのドン・レモン氏とのインタビューで明らかにした。
インタビューの中でマスク氏は、薬物のケタミンの使用について説明した。しばしば風変わりな行動を取ることで知られる同氏には、ここへ来て厳しい視線が注がれている。同氏を巡っては、最近薬物使用の疑いやそれが自身の企業に及ぼし得る影響についての報道が出ていた。
マスク氏はレモン氏に対し、時々自身の脳がある種マイナスの化学状態になることがあると説明。自分では鬱(うつ)病のようなものだと考えているとした。否定的な事象とは関係のない症状だが、ケタミンはそうした負の気持ちから脱する助けになると語った。
その上で、「実在する本当の医師」からケタミンの処方箋(しょほうせん)を出してもらっており、「2週間に1度かそのくらい、少量を」使用すると付け加えた。
マスク氏は以前、飲酒はせず「マリフアナの吸い方」も知らないと明らかにしていた。上記のインタビューでXへの投稿時は「ほとんどいつも」しらふだと述べた際、念頭に置いているのがケタミンなのか、別の薬物なのかは特定しなかった。
ケタミンの過剰使用についてはこれを否定。服用し過ぎると、仕事をこなせないと述べた。やることがたくさんあるので、頭のぼんやりした状態を長時間続けることは実際のところできないという。
自身の鬱症状については遺伝的なものだとの見解を示した。またケタミンの使用が自社や政府との契約に影響を及ぼすとは考えていないとも言い添えた。
この他、自身の率いる電気自動車(EV)メーカー、テスラの価値が競合を圧倒しているとの認識を示し、「投資家の立場からすれば、私が何かを服用しているならそれを続けた方がいいという話になる」と指摘した。
90分に及ぶインタビューの後、マスク氏とレモン氏は対立し、予定されていた両者の契約は打ち切りとなっている。インタビューではケタミンの使用以外にも、多様性や平等、包摂性にまつわるプログラムに対するマスク氏の批判が語られた。またテスラが手掛けるピックアップトラック「サイバートラック」の需要にも話が及んだ。