米テスラ、サイバートラックをリコール 出荷済み車両ほぼ全台対象
(CNN) 米電気自動車(EV)大手テスラは、サイバートラックについて2件のリコール(回収・無償修理)を発表した。昨年後半の発売開始以来、3回目と4回目にあたる今回のリコールは、現在出荷されている約1万2000台のサイバートラックのほぼ全台を対象としている。トランクのトリムとワイパーに不具合があるという。
トランクの傾斜した壁面に接着されている黒いプラスチック製トリムが緩み、走行中に落下する可能性がある。
米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)の文書によると、問題は、配送センターに搬入されたサイバートラックの部品が紛失したことで発覚。テスラ側の調査で部品が適切に取り付けられていなかったことが判明した。調査を進めると、適切に取り付けられていないことが原因でトリム部品が緩んでいるケースがさらにあることが判明。これらのケースの一部は顧客に納車されたサイバートラックで発生していた。
ワイパーを動かす電気モーターにも問題が発生している。電流が過剰に流れることで故障の可能性があるという。
テスラは以前にも他の問題でサイバートラックをリコールしている。4月にはアクセルペダルを踏み込むと内装に引っかかって動かなくなる可能性があった。1月には警告灯の文字が小さすぎて読みにくいため、サイバートラックを含む220万台の車両に対してソフトウェアリコールを発表した。この問題は無線によるソフトウェアアップデートで修正された。