米レッドロブスター、さらに23店閉鎖へ 破産手続きの一環
ニューヨーク(CNN) 米シーフードレストラン大手「レッドロブスター」の23店舗が31日までに閉店する予定であることが分かった。裁判所へ最近提出された書類で明らかになった。閉鎖は現在進められている破産手続きの一環。
レッドロブスターは今夏、100店舗以上を閉鎖することになる。今回の閉店により、残る店舗は約500店となる。昨年の650店舗から大幅に減少する。
レッドロブスターは、飲食店経営の経験豊富な投資会社フォートレス・クレジットに身売りする手続きを進めている。同社はローガンズ・ロードハウスなども所有しており、レッドロブスターに対し、最近、1億ドル(約145億円)の融資を行った。
ずさんな経営、競争の激化、インフレの進行などにより、飲食店業界の先駆者であるレッドロブスターは経営破綻(はたん)した。タイの世界的な食材供給事業者であるタイ・ユニオンは2020年にレッドロブスターの筆頭株主となり、4年後となる今年5月後半にレッドロブスターの破産を申請した。
レッドロブスターの元幹部らはCNNに対し、タイ・ユニオンの指揮下でレッドロブスターの企業文化は有害なものになったと語った。レッドロブスターはコストを削減し、長年取引のあった供給業者を排除し、「20ドルでエビ食べ放題」メニューを常設メニューにするなど、裏目に出る戦略を実行した。同社は食べ放題に関わる取引で1100万ドルの損失を出した。
提出書類によると、今回閉鎖が明らかになった店舗は「引き続き損失を生む可能性が高く」、同社は「今後の事業運営に必要と予想しておらず、却下される可能性がある」。