絶滅の危険性が高い100種のリスト公開 知られざる生物も
報告書をまとめた同学会のエレン・ブッチャー氏は「リストに挙げた生物はどれもユニークで、いったん消えてしまったらどんなにお金をかけても戻らない。しかし今すぐに行動を起こせば、生き残りのチャンスを与えることはできる」と訴える。
絶滅が懸念される種の中には、確かに金銭的価値の大きい生物もある。中国などではキグチという魚の浮き袋が漢方薬として珍重され、金の7倍以上の値段で取引される。だが、より広い意味での価値にも注目すべきだというのが、同氏らの意見だ。
IUCNのサイモン・スチュワート博士は「一見して存在価値が明らかでない生物もあるかもしれない。しかし実際には、すべての生物がそれぞれ違った意味で、地球の健全な機能に貢献しているのだ」と強調した。