世界のぜいたく品、顧客の25%は中国人 5年で5倍に激増
米カリフォルニア州アナハイム(CNNMoney) 英金融機関大手HSBCは9日までに、高級ブランドなどぜいたく品の購入者のうち中国人が推定約25%を占めているとの報告書を発表した。2007年時の5%からは5倍の水準となっている。
購入者が激増した背景には、ブランド店などが中国内で従来の大都市圏から地域の中心都市や中規模都市に進出したことがある。また、中間層や高所得者層の急激な拡大に伴い、ぜいたく品の保持を誇示する風潮が強まっていることもある。
報告書は、中国の超富裕層のぜいたく品購入額は欧米の富豪を既に上回っているとも指摘。同国のぜいたく品市場はまだ十分に成長した段階になく、世界の他市場をしのぎ続ける成長が今後も見込めると分析している。
中国人によるぜいたく品購入の多くは現在、海外で行われている。付加価値税が低く、消費税や輸入税が課されず、為替変動で商品価格が低水準になるなどの事情が絡んでいる。