高度3万6500メートル、音速破りのスカイダイビングに挑戦
この挑戦は深刻な危険を伴う。気温はセ氏マイナス50度以下になることもあり、空気が薄いため宇宙服を着ていなければ血液が気化しかねない。フリーフォールの5分の間に意識を失えば、パラシュートが自動的に開かない限り、命はない。
超音速が人体にもたらす影響も未知数だ。ただ関係者は、空気が薄いことから衝撃波はほとんど伝わらず、人体に感じる影響はほとんどないと予想している。
これまでのスカイダイビング記録は、1960年にジョー・キッティンガーさんが米空軍の任務として行った10万2800フィート(約3万1333メートル)からのジャンプが最高だった。キッティンガーさんは今回、バウムガートナーさんのアドバイザーを務めている。
バウムガートナーさんはこれまでに、マレーシアの超高層ビル、ペトロナスタワーや、ブラジル・リオデジャネイロのキリスト像といった観光名所からのダイビングに挑んだ経験を持つ。今回の計画のために5年がかりで肉体的、精神的訓練を積んできた。スポンサーには清涼飲料水メーカーのレッドブルが付いている。