時速1600キロの超音速車、ロケット実験に成功
(CNN) 最高時速1000マイル(1609キロ)で走行できる超音速自動車「ブラッドハウンドSSC」の開発を進めている英国のエンジニアチームが、同車に搭載するロケットの初実験に成功したと発表した。
ブラッドハウンドSSCは、先端がとがった細長い形の車体にアルミニウム製のタイヤを搭載。F1レースカーなどに使われる英コズワーズ社のエンジンでロケットを始動させ、さらに戦闘機用のジェットエンジンの推進力を組み合わせる「ハイブリッド」方式を採用している。
ロケット実験は英コーンウェルの英空軍基地で3日に行われ、約4万馬力の推進力を生み出すことに成功した。これにジェットエンジンを組み合わせると、合計13万5000馬力を実現できる見通し。来年には南アフリカの砂漠で走行させ、地上走行の世界記録である時速763マイル(1228キロ)を破る目標を立てている。
ちなみにトヨタのハイブリッド車「プリウス」は134馬力、米国のナスカーレース出場車は約750馬力。つまり、ブラッドハウンドの馬力はナスカ―のレーシングカーの180倍になる。