米新車販売、9月は13%増 4年半ぶりの高水準
ニューヨーク(CNNMoney) 米国内の9月の新車販売台数は前年同月から約13%増加して、年換算で1500万台に迫り、2008年2月以来の高水準を記録したことが分かった。調査会社オートデータが2日に発表した。
新車販売はガソリン価格の高騰や08年の米金融危機を受け、低迷が続いていた。米政府は09年、新車への買い替えに補助金を出す制度を導入して一定の効果を挙げたが、今回はそれをしのぐ好調ぶりだった。
買い控えが続いた反動で需要が高まっていることや、ローン金利が下がっていることが背景にあるとみられる。また、近年の不振の影響で中古車市場が品薄となり、新車を選ぶ消費者が増えていると考えられる。
メーカー別では、クライスラーが前年比12%増となったほか、東日本大震災で昨年の供給が落ち込んだトヨタ(41.5%増)、ホンダ(30.9%増)の回復が目立った。ドイツのフォルクスワーゲングループが32%、韓国の現代自動車も23.4%の伸びを示した。
米大手のうちゼネラル・モーターズは1.5%増、フォード・モーターは0.1%減と、予想を下回った。両社とも昨年は日本メーカーの不振を受けて販売を伸ばしていた。