ジャガーの新車「Fタイプ」デビュー、「英国の真髄」を体現
ロンドン(CNN) ジャガーの新型スポーツカー「ジャガー2013Fタイプ」が、今週フランスで開幕するパリ自動車ショーでデビューする。
Fタイプは英国のロイヤル・カレッジ・オブ・アートのチームが設計とデザインを手がけた。ハンドル操作とアクセル、ブレーキの反応を向上させるため、アルミニウム構造を採用。ジャガーは車の機能制御にタッチスクリーン式を採用したパイオニアだが、Fタイプでは物理的な制御にこだわった。
デザイン責任者のイアン・カラム氏は「エキサイティングな乗り心地を追求した。スポーツカーの運転席は居心地のいい場所でなければならない。ドライバーを包み込むような感覚を目指した」と話す。
同社幹部のラルフ・スペス氏は、Fタイプについて「ジャガーのすべてのスポーツカーの遺伝子を詰め込んだ」と力説する。現在のEタイプは「今でも極めて象徴的な車であり、このような車はもうどこも作ることができなくなった」としたうえで、「Fタイプにも、その精神とスポーツ性、デザイン、英国らしさの真髄を込めた」と語った。
発売は2013年の予定で、インターネットでは既に大きな反響を呼んでおり、「特別な需要」が見込めるとスペス氏は予想。新興国と欧州の両方で好調な売れ行きが期待できると述べ、特に中国は過去1年の売り上げが40%強の伸びを示すなど「非常に堅調」だという。