空き巣男、空から一部始終目撃され逮捕 米国
(CNN) 米フロリダ州ラブレで先月30日、ある男が民家の外に止まっていたトレーラーを盗んだ。ちょうどその時、その家の所有者がセスナ機を操縦しており、上空から窃盗の一部始終を目撃。男はその後逮捕された。
当時、上空には単発セスナ機が飛んでいたが、男は全く気に留めなかった。しかし、このセスナ機を操縦していたのはその家の所有者のデビッド・ゼントナーさん(56)だった。
ゼントナーさんはクリスマス休暇をノースカロライナ州にある別宅で過ごし、自家用機でラブレの自宅に戻ってきたところだった。
高度約250メートルに達した時、ゼントナーさんの妻が自宅の私道に止まっているトラックを発見した。そこで、ゼントナーさんは約90メートルまで高度を落とした。すると、見知らぬ男が自宅の周りを歩き回り、窓をのぞき込んだりドアを確認していたりするのが見えたという。
男は家の外に止まっていたゼントナーさんのユーティリティー・トレーラーに目を付け、自分の小型トラックにトレーラーをつないで走り去った。
ゼントナーさんは約11キロ離れた街までトラックを追跡し、トラックが止まったすきに急いで着陸し、警察に通報した。
男は間もなく逮捕され、盗まれたトレーラーも無事にゼントナーさんのもとに戻った。逮捕されたのはバージニア出身の59歳の男で、警察は車両窃盗の罪で男を起訴した。
ゼントナーさんは1980年に両親のために家を建てたが、これまで何度も泥棒に入られたため、窓に動作感知器、監視カメラ、電子スイッチを設置した。自分が設置した防犯システムが効果を発揮し、ゼントナーさんは「家に侵入されなかったのは、そのおかげだろう」と満足げに語った。