中国で新種の恐竜化石発見、「始祖鳥」より原始的
(CNN) 鳥類の祖先よりもさらに原始的な新種の恐竜が中国遼寧省で見つかったとして、ベルギー・ブリュッセルの自然科学研究所などの研究チームが30日の英科学誌ネイチャーに発表した。鳥類の進化について解明する手がかりになると期待されている。
同研究所の研究員によると、この恐竜の化石は1億5000万年前の地層の中に良好な状態で保存されているのが見つかった。体長は約51センチで、前足の位置に2枚、両脚に沿って2枚の合わせて4枚の翼を持っていた。風に乗って滑空することはできたものの、地上から飛び立つことはできなかったとみられる。餌として昆虫を食べていたようだという。
この恐竜は、ラテン語で「夜明け」を意味する「Aurora」と、ギリシャ語で「鳥」を意味する「Ornis」を合わせて「アウロルニス」と命名された。
これまでの学説では、やはり1億5000万年前に生息していた別の始祖鳥が、最も原始的な鳥類と考えられていた。しかし今回発見された恐竜は、始祖鳥よりもさらに古く、原始的な鳥類と考えられるという。
専門家によると、鳥類の祖先と二足歩行の小型肉食恐竜の祖先は非常に似通っており、使うデータによってどちらにも分類されることがあるという。