プーチン大統領、潜水艇に乗り込み沈没船を調査
(CNN) 荒海でクジラを撃ったり、レーシングカーを運転して疾走したり、超音速爆撃機で空を飛んだり――。アクション好きで知られるロシアのプーチン大統領が、今度は赤い潜水艇に乗って海底を探索した。
旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身の60歳。プーチン大統領は15日、フィンランド湾で潜水調査艇「シー・エクスプローラー5」にさっそうと乗り込み、50メートルの海底に沈んだ船を30分間にわたって視察した。
視察した船は1869年に沈没し、03年にダイバーらに発見された。ロシア国営テレビは、潜水艇前面のガラス越しに軍艦の様子を調べる大統領の姿を伝えた。大統領は船の保存状態についてとても良かったと述べ、調査に当たっているロシア地理学協会の業績をたたえた。
プーチン大統領は09年にも、潜水艇に乗ってバイカル湖の湖底まで潜った。11年には黒海でスキューバダイビング中に古代のつぼを2つ見つけたと発表したが、これは後日「やらせ」だったことが判明した。12年には、大統領が麻酔銃を撃って眠らせたとされる「野生のトラ」が、実は動物園のトラだったとして非難を浴びた。