世界初の人工肉バーガーの味は? ロンドンで試食会
続いて試食したのは、食の将来をテーマとする文筆家で米シカゴ在住のジョシュ・ションウォルド氏。「慣れ親しんだ肉の舌触りだが、味が違う。脂肪がない」と語った。
ポスト氏は会場に集まった報道陣や来賓約200人を前に、「人工肉が架空のアイデアではないことが証明できた。しかし生産効率やコストといった課題は残る」と説明した。
作製にかかった約3300万円の費用は、匿名の資金提供者からの援助などでまかなった。4年間に及んだ研究の中で、何度か自分でも味見をしたという。「私の子どもに食べさせることにもまったく抵抗はない」と断言する。
同氏らのチームは、10~20年後までに人工肉をスーパーの店頭に並べ、食料問題への対策などに貢献したい考えだ。肉の中に脂身をどうやって混ぜ込むかが、次の課題だという。