世界初の人工肉バーガーの味は? ロンドンで試食会
(CNN) ウシの筋肉組織の幹細胞から作った人工肉のハンバーガーを調理、試食するデモンストレーションが5日、ロンドン市内で開催された。
人工肉はオランダ・マーストリヒト大学のマルク・ポスト氏が開発。幹細胞を培養し、3カ月かけて作った筋肉組織2万本分の人工肉に、パン粉と粉末卵を加えて味を調える。
牛肉らしい色を出すために赤カブの汁とサフランを加え、ひまわり油とバターで焼いた。調理を担当したシェフは、「通常よりわずかに色が薄いようだ」と語った。
142グラムの肉にバンズと野菜を添えた試食セットが2人に提供された。
オーストリア人の食文化研究家ハンニ・ルツレル氏は、ひと口目を注意深く何度もかんでから「もっと柔らかいと思った。あまりジューシーではない。本物の肉に近いが塩こしょうが足りない」と、辛口の感想を述べた。