イーロン・マスク氏の国籍剥奪求める請願書に25万人が署名 カナダ
(CNN) カナダの国民と居住者25万人以上が、米実業家イーロン・マスク氏の市民権とパスポートの剥奪(はくだつ)を求める議会請願書に署名した。マスク氏は南アフリカ、カナダ、米国の国籍を保有している。
請願書に署名した人々は、トランプ米大統領とマスク氏の関係は「カナダの国益に反する」と主張している。トランプ氏は来月、カナダからの輸入品すべてに25%の関税を課すとしており、カナダを51番目の州として米国に併合することも提案している。
請願書はマスク氏について「彼は富と権力を利用して我々の選挙に影響を与えた」と主張し、「彼は今やカナダの主権を消し去ろうとしている外国政府の一員になっている」と訴えている。
この動きに対し、マスク氏はX(旧ツイッター)に「カナダは本当の国ではない」と反応した。
カナダのトルドー首相に宛てられたこの請願書は、「イーロン・マスク氏の二重国籍を無効にし、カナダのパスポートを即時剥奪する」よう要求している。
ある専門家はCNNに対し、政府はマスク氏が合法的に取得した国籍を無効にすることはできないと指摘する。一方で請願書の著者であるクオリア・リード氏はこの動きを「説明責任の要求」とみなすべきだと述べている。
リード氏は「私が始め、皆さんが広めて拡大しているこの行動が個人攻撃ではないことを明確にしておく」と書いている。「これは、世界の政策や産業に影響力を持つ人々に、国民が彼らの倫理的責任の欠如を許容していないことを確実に知らせるためのものだ」