妊娠中のナッツ摂取で子どものアレルギーを抑制? 米研究
医学界では今のところ、妊婦や乳幼児のナッツ摂取について正式な指針が定まっていない。米小児科学会はかつて、3歳未満の子どもにナッツを食べさせるのは控えるよう指導していたが、「食べ始めを遅らせるだけの説得力ある証拠がない」として、2008年にこの指針を撤回した。
ヤング博士によると、来年はさらに、乳幼児に与える食べ物とナッツ・アレルギーの関係を調べた研究結果が発表される見通し。それまでの間、判断は妊婦自身や医師に委ねられることになる。
同博士は「われわれが因果関係を提示できるわけではなく、食べ物の摂取について助言する根拠にはならない」としたうえで、チームの見解として「妊婦が子どものアレルギーを予防する目的で食べ物を制限する理由はない」との考えを示した。