太った客にキャンディーを無料配布、珍イベントに賛否 米
(CNN) 体重300ポンド(約136キロ)以上の来店客には無料でキャンディーを配布します――。米中西部ミズーリ州の菓子店が打ち出したイベントをめぐり、賛否両論が巻き起こった。
イベントは、同州ウェインズビルで菓子店「ルート66キャンディーショップ」を営むチャーリー・ディルさんが、今月4日のキリスト教の祭日「マルディグラ」(フランス語で「太った火曜日」の意味)に合わせて考案した。
この日に文字通り「太った」客が来店したら、ソフトキャンディーの一種「ファッジ」をプレゼントするという内容。交流サイトのフェイスブックでは「歩いて、走って、よたよた歩きで、あるいは電動車いすを走らせてご来店ください」と呼び掛けた。
これに対して一部から「笑いごとではない」との批判が集中。元常連客の女性はCNN系列局とのインタビューで「太りたくなくても太っている人や、肥満で死んでしまう人もいるのに」と、怒りをあらわにした。
店主のディルさん自身も丸々とした体型だ。当日はイベントを聞きつけた「太っちょ仲間」が、150キロも離れた街から車に乗り合わせて来店する予定もあると強調した。
9月の祝日「レーバーデー」(労働者の日)には、「レーバー」に出産や陣痛という意味もあることから、妊婦にキャンディーを配るイベントを考えているという。